香りを楽しむとなるとまず香水が思い浮かびますが、香りの強い香水よりも気軽に楽しめるという点で「練り香水」が最近、注目を集めています。しかし、市販の練香水は種類が限られていたり、値段が高価なものもあり手を出しずらいと思ったことはありませんか?そこで今回は、自宅で手軽に作れる練り香水のレシピをガイド形式でお届けします。まずは、練り香水の基本的な情報、メリットや使い方を詳しく解説し、次に、自宅での作り方や必要な材料、道具について触れ、さまざまなベース材料を用いた5つのレシピをご紹介していきます。この記事で練り香水の良さを知り、あなたもオリジナルの練り香水を楽しんでみてください。練り香水って?練り香水とは、主にエッセンシャルオイルや香料を使って、好みの香りを手軽に楽しむためのアイテムです。「ソリッドパフューム」「ソリッドフレグランス」と呼ばれることもあります。一般的な液体の香水と違い、練り香水はクリーム状または固形で、容器に入れて持ち運びが便利です。特に、ワセリンやシアバター、ミツロウなどのベースに香りを加える方法が一般的。注目してほしいのは、練り香水はアルコールが不要で、肌にやさしい成分で作られることが多い点。そのため、香水が苦手な人でも気軽に使えます。お手持ちのエッセンシャルオイルや精油をブレンドして、自分だけのオリジナルの香りを楽しむのもおすすめです。練り香水を使うメリット練り香水のメリットは多く、液体状の香水と比較をすることでその良さに気づくことができます。メリットを3つ紹介しますので順を追って見ていきましょう!さりげなく良い香りを長時間液体の香水は大半がスプレータイプで、量の調整が少々難しいと感じる場面もあるでしょう。特に、一度に多く吹き付けてしまい、強い香りになってしまうことも。しかし、練り香水の場合、指先で適量を取って肌になじませる形式なので、つける量を自分で細かく調整できます。その結果、つけすぎるリスクを軽減することが可能です。また、練り香水は香りの質にも特長があります。液体の香水よりも香りが柔らかく、控えめな印象を与えます。これは強い香りが苦手な人にとって、特に魅力的な点でしょう。さりげなく良い香りを長時間楽しみたいと思っているなら、練り香水はまさにピッタリのアイテムです。このクリーム状や固形状のコスメは、肌に直接塗ることで、一日中自然な香りが持続されやすいです。持ち運びしやすい練り香水の魅力の一つは、その持ち運びのしやすさです。液体の香水は瓶に入っており、場合によってはガラス容器など、持ち運びに不便な点もあります。一方で、練り香水は小さなプラスチックや金属の容器、さらにはスティックタイプのケースに入れられていることが多いので、ポケットや小さなバッグにも簡単に収まります。また、練り香水は基本的にアルコールフリーですから、飛び散る心配がありません。これは、特に飛行機などの密閉された空間での使用にも便利です。(こちらもおすすめ👉飛行機に香水を持ち込むのはOK?機内に香水を持ち込む方法と注意点を解説)さらに、自分で手作りする場合、お気に入りのエッセンシャルオイルや精油、ベースとなるクリームやワックスを自由に選べるため、好みの香りでいつでも癒される瞬間を持ち歩くことができます。保湿効果でお肌にやさしい練り香水はただ香りを楽しむだけでなく、その成分からくる保湿効果も高い評価を受けています。通常の液体香水にはアルコールが含まれることが多く、皮膚が乾燥しやすいというデメリットがあります。しかし、練り香水の多くはアルコールフリー。さらに、ベースとして用いられるクリームやワックス、ミツロウ、ホホバオイル、シアバターなどは自然由来の成分が多く、肌に優しいのです。具体的には、シアバター、ホホバオイル、ココナッツオイル、アボカドオイルなどの植物油がよく用いられます。例えば、シアバターはビタミンEが豊富で、肌の水分バリアを強化します。ホホバオイルは人の皮脂に近い成分構造を持つため、肌にすぐに馴染み、乾燥を防ぎます。ココナッツオイルとアボカドオイルもまた、それぞれ抗酸化作用と肌の柔軟性を高める効果があります。練り香水は、美容効果、アロマ効果、そして優れた香りを一つの容器に詰め込んだ、非常に優秀なアイテムなのです。練り香水の使い方練り香水の使い方は独特であり、その方法によって香りの持続時間や広がり方が変わってきます。ポイントは、薬指を使って優しく少量を取り、肌になじませること。塗りすぎると、練り香水特有のふんわりとした香りが重くなってしまう可能性があるので注意が必要です。おすすめの塗布場所は、液体香水と同じく、体温が高くなりやすい部分。具体的には、うなじ、首筋、手首、耳の裏などが最適です。体温で温めることで、より香りが広がります。持続時間に関しては、一般的に2~3時間程度です。そのため、持ち運びが便利な練り香水は、外出先で簡単に付け直すのに向いているのです。ハンドクリームやワックスとして手や髪にも使えたり、洋服に直接つけて香り付けするなど、多用途に活用できます。(こちらもおすすめ👉練り香水の使い方と女性に人気の香水10選もご紹介)おうちで!オリジナル練り香水おうち時間が増えた今、何か新しいことに挑戦してみませんか?オリジナルの練り香水を作るのは意外と簡単で、必要な材料や道具も手軽に揃えられます。精製されたオイルやアロマオイルで自分だけの香りをブレンドできることも魅力です!材料と必要な道具は?手作り練り香水を作るために必要な基本アイテムは以下の通りです。容器:完成した練り香水を保存する小瓶やケース耐熱計量容器:材料を正確に計量するためのビーカーやメジャーカップ攪拌道具:材料をしっかりと混ぜ合わせるためのスパチュラまたは棒(爪楊枝でもOKで す。)ワックス成分:油脂、ミツロウやビーズワックスなど香水、オイル:ホホバオイル、シアバター、他の肌に優しいオイルなど練り香水の種類を次に紹介するので、自分にあったものを見つけて、上記アイテムを揃えてみてください。練り香水の種類を決めよう練り香水の魅力は、好きな香りを自分のスタイルで持ち歩けることにあります。さて、どの種類の練り香水を選ぶか、一緒に考えてみましょう。まずは基盤となる素材の選択をしましょう。①ワセリン、②ニベア、③ミツロウ、④ビーズワックス、⑤ココナッツオイル、そして⑥シアバターと、実にさまざまなベースがあります。それぞれにメリットがあるので順にみていきましょう。①ワセリン練り香水ワセリンは安価で手に入る保湿剤。この練り香水の作り方は熱を加える必要がなく、とても簡単なので、初心者の方でも気軽に挑戦できます。完成した練り香水は、保湿効果もあるので肌に優しいのが魅力です。作り方3ステップワセリンを容器に移す容器にワセリン(白色ワセリンで問題ないです)をスプーンで移します。このシンプルな作業が、練り香水作りの第一歩です。好みの香水を加えるワセリンに好きな香りの香水を加えます。量の目安は、ワセリン1グラムに対して1滴。(ただ、好みの強さに合わせて調整して大丈夫です。)しっかりと混ぜる爪楊枝などを使ってワセリンと香水をよく混ぜます。香水を数回に分けてかき混ぜることでムラなく混ざります!ワセリンを使用した作り方は動画にもありますので、興味のある方は是非チェックしてみてください↓%3Ciframe%20width%3D%22700%22%20height%3D%22400%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FtdMLpSW2n8c%3Fsi%3DP4gHBKwB-aK1lZwY%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20allowfullscreen%3E%3C%2Fiframe%3E②ニベア練り香水ニベア練り香水の魅力は、熱を加える必要がなく冷蔵庫で固める手間もないため、手軽に作れること。さらに、ニベアクリームの保湿効果も併せ持つので、肌にも優しいです。作り方3ステップニベアクリームを容器に移す ニベアクリーム青缶から約11g(全体の1/5程度)を容器に移します。正確な計量は難しいので、目分量での取り出しをおすすめです。お好みの香料を加える ニベアクリームに、5〜6滴のお好みの香料をたらします。香りの強さは好みに合わせて調整してください。しっかりと混ぜる 爪楊枝などを使って、ニベアクリームと香料をムラなくよく混ぜます。③ミツロウ(ビーズワックス)練り香水ミツロウとはハチの巣から取った天然ワックスで、リップクリームなどの美容アイテムにも多く使われています。固まりやすい性質があるため、塗布時には薄く塗ることが推奨されます。これまでの二つとは異なり、熱を加える必要があるので、少し手間はかかってしまいます。ミツロウを使った練り香水は、アロマキャンドルとしても応用することができます。ミツロウ独特の甘い香りがリラックス効果、アロマテラピー効果などがあります。作り方3ステップミツロウとホホバオイルを湯煎で溶かす ホホバオイルとミツロウを1:2~1:5の配合比率で(ホホバオイルの量を増やすことで、より柔らかな仕上がりになります。)湯煎用のカップに入れ、3分〜5分程度、弱火で加熱してしっかり溶かします。電子レンジでも問題ありません。ただ、焦げないように注意しなければいけません。香水を混ぜ合わせる 溶けたミツロウベースに、1グラムあたり約1滴の香水を加えます。固まりやすいので香水を加えた直後はすぐに混ぜるのがポイントです。容器に移す 香水とよく混ざったら、容器に移し入れます。注意点として、この時点での混合物は熱いため、やけどに気をつけて作業を行ってください。少し時間を置くと固まり、使用できるようになります。容器を以下の動画のようにリップスティック型にすることで、手が汚れずに付けれたり、持ち運びがしやすくなります↓%3Ciframe%20width%3D%22700%22%20height%3D%22400%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2FuyBk0iYBKC4%3Fsi%3Dw5P5KRrpswpECfBu%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E④ココナッツオイル練り香水3,000種類以上あるヤシ科の植物の中でも、「ココヤシ(ココナッツ)」の実から採れるオイルを指します。酸化しづらく、熱に強いのが大きな特徴です。「パームヤシ」から採れるパームオイル(パーム油)とは別のものです。作り方3ステップココナッツオイルをレンジで加熱 容器に必要な量のココナッツオイルを入れ、電子レンジで柔らかくなるまで加熱しますあえて値段は高いものではなく、安いココナッツオイルを使用してください。高いものは香りが強く、香水のフレグランスと混ざってしまう可能性があります。香水を加えて混ぜる 加熱したココナッツオイルが柔らかくなったら、お好みの香水を適量加えてしっかりと混ぜ合わせます。容器に入れて冷蔵庫で固める 混ぜた練り香水を保存容器に移し、冷蔵庫に入れて固めます。冷蔵庫でしっかり固まったら完成です。ココナッツオイルは約24度で液体になるため、冷蔵庫での保存がおすすめです。ココナッツオイルを使用した作り方は動画にもありますので、興味のある方は是非チェックしてみてください↓%3Ciframe%20width%3D%22700%22%20height%3D%22400%22%20src%3D%22https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fembed%2Foug-qHtEfAU%3Fsi%3D3aCYKKQAhO6N92e-%22%20title%3D%22YouTube%20video%20player%22%20frameborder%3D%220%22%20allow%3D%22accelerometer%3B%20autoplay%3B%20clipboard-write%3B%20encrypted-media%3B%20gyroscope%3B%20picture-in-picture%3B%20web-share%22%20allowfullscreen%3D%22%22%3E%3C%2Fiframe%3E⑤シアバター練り香水シアバターとは、西アフリカなどに生息するシアの木の実から採取される、植物性油脂のことで、うるおい成分が多いので、肌にやさしいことが特徴です。作り方3ステップシアバターを湯煎で溶かす 湯煎用のカップや直接保存用容器にシアバターを入れます。シアバターが塊になっている場合は、割り箸などを使用してほぐしながら入れていきます。お鍋で湯煎し、シアバターが透明な液体になるまで溶かします。2分程度で溶けるでしょう。香水を混ぜる溶けたシアバターに、1グラムに対して1滴程度を目安に香水を入れて混ぜます。例えば、5gの容器を使用する場合は、5~6滴の香水を入れてしっかりと混ぜ合わせます。冷まして固める シアバターと香水を混ぜ合わせたら、常温で冷まして固めます。シアバターが白色に変化したら練り香水の完成です。塗り心地はしっとりとなめらかで、指の温度でちょうど良く溶けるので使用がとても簡単です。逆に、高温下では容器内でも溶けてしまう可能性があるので注意が必要です。練り香水を作るときの注意点練り香水は、手作りのコスメアイテムとして人気があります。一般的な液体の香水とは異なり、クリームやワックス状のテクスチャーで、アロマや好きな香料を取り入れることができます。しかし、手作りするときにはいくつか注意点があります。初心者の方でも、基本の手順を踏めば簡単に練り香水を作ることができるので安心してくださいね!配分に気を付ける練り香水を作る際の材料の配分は非常に重要です。ベースとなるワックスやオイル(ミツロウ、ホホバオイル、シアバターなど)の量に対して、エッセンシャルオイルや香料の量は控えめにすることが基本です。一度ではなく何度かに分けて少しずつ加えていくのがポイントです。使用期限練り香水は化学的な保存料を含まないため、使用期限が短いことが一般的です。保存状態や材料の鮮度にもよりますが、開封後は1年以内を目安に使用を終えることをおすすめします。冷暗所や冷蔵庫での保存が理想的で、定期的に色や香り、テクスチャーの変化をチェックしましょう。肌に合うか天然の材料を使用しているため、練り香水は肌に優しいと言われています。しかし、エッセンシャルオイルや香料には肌に合わないものも存在します。特に敏感肌の方は、使用前に手の甲などでパッチテストを行い、肌の反応を確認してください。赤みやかゆみなどの症状が現れた場合は使用を中止し、専門家のアドバイスを求めることをおすすめします。自分だけのオリジナル練り香水を作ってみよう!練り香水は、アロマの効果と香りの楽しさをひとつの容器に凝縮した素晴らしいコスメアイテムです。自分の好みの香りを手作りで作る過程は、初心者でも簡単に楽しむことができ、一度やるとハマってしまいます。また日常的な使用はもちろん、贈り物としても喜ばれるアイテムとなります。この記事を参考に、自分だけのオリジナルレシピを試してみて、プレゼントにするのもおすすめです。安全で心地良い香りを楽しむための注意点やヒントをしっかりと掴み、香りのある日常をお楽しみください!こちらもおすすめ👉練り香水おすすめ10選!普段使いしやすい♡こちらもおすすめ👉金木犀の人気の練り香水10選♡|本物に近いのはどれ?こちらもおすすめ👉ディプティック(DIPTYQUE)の練り香水全7種類徹底解説♡