ヘアオイルは、乾燥やダメージから髪を守り、美しいツヤを与える優秀なアイテムです。ただし、使うタイミングを間違えると、ベタつきやボリュームダウンの原因になることもあるため注意が必要です。
「朝と夜どっちがいいの?」「濡れた髪と乾いた髪、どちらに使えばいいの?」など、意外と迷ってしまうのがヘアオイルの使用タイミング。実は、髪の状態や目的に応じて使い分けることで、仕上がりや扱いやすさに大きな差が生まれます。
この記事では、効果を最大限に引き出すタイミングと使い方、注意点までを詳しくご紹介します。ヘアオイルを正しく取り入れて、毎日心地よくまとまる髪を目指しましょう♡
ヘアオイルを使うタイミングが大切な理由は?

ヘアオイルはつけるタイミングによって得られる効果が変わります。濡れた髪に塗布すれば保湿や熱ダメージ予防に役立ち、乾いた髪に使えばツヤ出しやまとまりの向上につながります。
また、紫外線や乾燥などの外的要因に備える目的でもオイルは活躍します。
だからこそ、「いつ・どこで・どんな目的で使うか」を意識することが、美髪をキープするうえでとっても重要です。
ヘアオイルの役割とは?

ヘアオイルは、髪の水分を閉じ込めて外的ダメージから保護する「コーティング」の役割を担っています。髪は紫外線や熱、摩擦、乾燥といった刺激を日々受け続けており、そのままにしておくとキューティクルが開き、枝毛やパサつきなどの原因になります。
そこで活躍するのがヘアオイル。オイル成分が髪表面に膜を作ることで、水分の蒸発を防ぎつつ、なめらかさやツヤ感を与えてくれます。また、うるおいをキープすることで、スタイリングがしやすくなったり、毛先の広がりやごわつきを抑えたりと、見た目の印象も整いやすくなります。
タイプによっては補修成分やUVカット機能が含まれているものもあり、用途に合わせて選べば、髪質の改善や美髪維持に効果的なアイテムになります。
タイミング次第で得られる効果が変わる!

ヘアオイルは、同じ商品でも使う時間帯や髪の状態によって得られる効果が大きく異なります。たとえば、ドライヤーの前に使用すれば熱から髪を守ることができ、朝のスタイリング前に使えばツヤとまとまりがプラスされ、仕上がりの美しさが長持ちします。
逆に、使い方を誤ると重たく見えたり、髪がぺたんとしてしまうことも。だからこそ、どのタイミングで使うのかを意識することが、ヘアオイルの良さを最大限に活かすためのカギになります。
それぞれのシーンに合った使い方をマスターすれば、いつものヘアケアがワンランクアップし、扱いやすいツヤ髪にぐっと近づきますよ♪
ヘアオイルを使うおすすめのタイミングをご紹介!

ヘアオイルは、タイミングを意識して使うことで効果が高まります。目的に応じて使い分ければ、保湿・保護・スタイリングのどれにも活用できる便利なアイテム。
ここでは特におすすめの使用タイミングを4つご紹介します。
どれも日常生活の中で簡単に取り入れられるものばかりなので、ぜひ今日から実践してみてください♪
①お風呂上がりのタオルドライ後

1日の終わりにシャンプーをして、清潔な状態になった髪は、ヘアケアのチャンスです。お風呂上がりは髪が濡れていてキューティクルが開いた状態になっており、このときに保湿や補修効果のあるオイルを取り入れることで、うるおいを逃さずしっかり閉じ込めることができます。
まずはタオルで髪の水分をやさしく吸い取ります。ゴシゴシこすらず、ポンポンと軽く押さえるように水気を取るのがポイント。その後、ヘアオイルを手のひらに広げてから、毛先を中心にやさしくなじませていきましょう。中間から毛先にかけて重点的に塗ると、パサつきや広がりを抑えやすくなります。
濡れた髪に使うことでオイルが髪全体に均一に広がりやすく、自然なツヤ感としなやかな指通りを実感しやすくなります。乾かした後の手触りやまとまりやすさが変わるのを感じられるはずです。
ドライヤーの熱から髪を守る

濡れた髪にそのままドライヤーをあてると、熱によって髪内部の水分が急激に蒸発し、乾燥やダメージが進行しやすくなります。そこで活躍するのがヘアオイルです。
オイルをつけてから乾かすことで、髪の表面に保護膜ができ、熱の影響をやわらげてくれます。これにより、毛先のパサつきや枝毛を予防しながら、乾かしたあとの髪もしっとりなめらかに仕上がります。
とくにダメージを受けやすいブリーチ毛やカラーヘアの方は、ドライヤーの前にヘアオイルをなじませることで、ツヤや柔らかさがぐっと引き立ちます。時間が経っても広がりにくく、翌朝のスタイリングも楽になりますよ♪
②朝のスタイリング前

朝の身支度をするとき、寝癖や髪のパサつきに悩まされることはありませんか?そんなときに取り入れたいのが、スタイリング前のヘアオイル。朝のひと手間で、髪のツヤやまとまりが格段にアップし、その日1日を快適に過ごすことができます。
起きた直後の髪は、就寝中の枕との摩擦によって乾燥しやすく、キューティクルも乱れがちです。ブラッシングの前にオイルを少量なじませることで、絡まりを防ぎながら自然なツヤを引き出すことができます。オイルは手のひらでよく伸ばしてから毛先になじませ、中間部分は必要に応じて。根元は避けて、ぺたんこにならないよう注意しましょう。
使用量は1〜2滴程度を目安に。髪の量や長さに応じて調整しながら使うことで、重さを感じさせずにツヤ感のある仕上がりが叶います。
髪にツヤを与え、まとまりやすくする

朝のスタイリングでヘアオイルを取り入れる最大のメリットは、髪の質感が整いやすくなること。オイルの保湿効果によって髪がしなやかになり、アイロンやコテを使ったスタイルも美しくキープしやすくなります。
また、静電気や湿気の影響で広がりやすい髪にも、ヘアオイルは効果的。毛先までなめらかに整い、まとまりのある髪が長時間持続します。前髪や表面にツヤを出したい場合は、手のひらに残ったオイルを軽くなでるようにつけるだけで十分。仕上がりの印象が大きく変わりますよ。
毎朝のルーティンにほんの数秒追加するだけで、髪の印象が洗練されるので、ぜひ取り入れてみてください。
③日中の乾燥が気になったとき

空気が乾燥する季節や、冷暖房の効いたオフィスで長時間過ごしていると、朝はきれいに整えた髪でも、時間が経つにつれて毛先がパサついてきたり、広がってきたりすることがあります。そんなときに頼れるのが、日中の“お直し”用ヘアオイルです。
日中のヘアケアには、軽めのテクスチャーでベタつきにくいタイプのヘアオイルがぴったり。小さめのボトルやスティック状のオイルをポーチに入れておけば、外出先や職場でも手軽に使うことができます。
乾燥が気になる部分にだけピンポイントでつけられるよう、1~2滴を手にとり、手のひらや指の腹でよく伸ばしてから、毛先を中心にやさしくなじませましょう。このとき、手ぐしで髪をとかすようにすると、オイルが均一に行き渡り、自然なツヤとまとまりがよみがえります。
毛先のパサつきを防ぐ

髪の毛は顔まわりと同じくらい第一印象に影響を与えるパーツです。毛先が乾燥して広がっていたり、パサパサしていると、それだけで疲れたような印象や老けた雰囲気になってしまうことも。
日中にオイルで毛先を整えることで、髪の印象がぐっと洗練され、清潔感やツヤ感もアップします。特にカラーリングをしている髪やダメージ毛は乾燥しやすいため、こまめな保湿が大切です。
また、摩擦や静電気によって毛先が広がりやすくなる冬場にも、日中のオイルケアは有効。乾燥を感じたら我慢せず、さっとケアすることで1日中まとまりのある髪をキープできます◎
④紫外線を浴びる前

春から夏にかけて日差しが強くなる季節、肌と同じように髪も紫外線のダメージを受けてしまいます。とくに髪の表面や頭頂部は太陽光にさらされやすく、長時間の外出時には乾燥や褪色の原因になりやすいため、しっかりとしたケアが欠かせません。
そんなときにおすすめなのが、紫外線カット効果のあるヘアオイルです。外出前にひと塗りするだけで、髪の表面に保護膜をつくり、UVダメージから守ってくれます。帽子や日傘などと併用することで、より安心して外出を楽しめますよ。
使い方はとてもシンプルで、出かける前に少量のオイルを手に取り、髪の表面から毛先にかけてなじませるだけ。とくに紫外線が当たりやすい分け目やトップ、毛先は丁寧にケアしましょう。重くなりすぎないよう、手のひらに広げてから少しずつ塗るのがコツです◎
UVカット効果のあるヘアオイルを使うと◎

最近では、植物由来の紫外線防止成分を配合したヘアオイルも増えてきており、髪にやさしく毎日使いやすいのが魅力です。これらのアイテムは髪へのダメージを防ぐだけでなく、うるおいやツヤを与える効果もあるため、一石二鳥のアイテムといえます。
とくにカラーやブリーチをしている髪は紫外線の影響を受けやすく、色が抜けやすくなったり、手触りがごわついたりしやすくなるため、こまめな紫外線対策が欠かせません。
外出先での乾燥予防としても使えるので、日中用のアイテムとして1本持っておくと非常に便利です。気になる日差しの前に、さっとひと塗りしておけば、髪のツヤと美しさを長時間キープしやすくなります♪
ヘアオイルを使うときのポイントと注意点は?

ヘアオイルは、ただ塗れば効果が出るというわけではなく、使い方によって仕上がりや髪への影響が大きく変わります。ベタつきや重たさを感じてしまった経験がある方も、ちょっとしたコツを押さえることで印象がガラッと変わるはずです。
ここでは、ヘアオイルを使うときに意識したいポイントと注意点を3つに分けてご紹介します!
適量を守ることが大切!

ヘアオイルは使いすぎてしまうと、髪がペタッと重くなってしまったり、ベタついた印象になってしまうことがあります。とくに根元に近い部分に多くつけすぎると、時間が経つにつれて油っぽく見えることもあるため注意が必要です。
基本的には、髪の長さや量に応じて以下のような使用量を目安にしましょう。
- ショート〜ボブ:1〜2滴程度
- ミディアム:2〜3滴程度
- ロング:3〜4滴程度
手のひら全体にオイルをよく伸ばしてから、毛先を中心にやさしくなじませるのがポイントです。もし足りないと感じた場合は、少しずつ足すようにすると失敗がありません。
髪の内側から馴染ませよう!

ヘアオイルをつけるとき、表面だけにサッと塗ってしまう方も多いですが、実は髪の内側からしっかりなじませることで全体がムラなく整いやすくなります。
手のひらに広げたオイルを、まずは髪の内側・毛先から手ぐしで揉み込むようにつけていきます。その後、残ったオイルを手のひらで軽くなでるように表面にもなじませると、ベタつかず自然な仕上がりに。オイルを一か所にまとめて塗るのではなく、「均等に分けて丁寧に」が、理想のツヤ髪への近道です!
ドライヤーやコテを使う前であれば、オイルをなじませたあとにコームやブラシでとかすことで、さらに均一に広げることができ、まとまりやすくなります。
オイルの種類は目的に合わせて選ぼう!

ひとくちにヘアオイルといっても、仕上がりや質感は商品によってさまざまです。サラッと軽めのテクスチャーのものから、しっとり重めの保湿力が高いタイプまで、髪質や用途に応じて使い分けることが大切です。
【軽めのオイルがおすすめの人】
- 猫っ毛・細毛でペタッとしやすい方
- 朝のスタイリング前に使いたい方
- 自然なツヤ感やふんわり感を重視したい方
【重めのオイルがおすすめの人】
- パサつきが強く、乾燥しやすい髪質の方
- ダメージやカラーを繰り返している方
- しっとりとまとまりのある質感を目指したい方
また、最近はUVカット機能やヒートプロテクト成分が配合されている多機能タイプのオイルも多数登場しています。使用目的や時間帯に合わせて、数本を使い分けるのもおすすめです♪
ヘアオイルを使うタイミングをマスターして美しい髪をキープしよう!

ヘアオイルは、髪のツヤ出しやパサつき防止にとどまらず、ダメージ予防やスタイリング補助など、さまざまな場面で活躍する心強いアイテムです。とはいえ、どんなに優れたオイルでも「いつ、どのように使うか」でその効果に大きな差が出ます。
お風呂上がりに使えばドライヤーの熱から守りながらしっとりまとまる髪へ。朝のスタイリング前なら、ツヤとまとまり感をプラスして扱いやすい髪に。日中の乾燥が気になるときには毛先を潤し、外出前に使えば紫外線ダメージもケアできます。使用量やなじませ方に気を配れば、ベタつきのないナチュラルな仕上がりも簡単に実現できます◎
髪質やライフスタイルに合わせて、ヘアオイルを賢く取り入れることが、美髪をキープする第一歩です。あなたにとってベストなタイミングを見つけて、毎日のヘアケアにぜひ取り入れてみてくださいね♡ 続けることで、きっと自分の髪にもっと自信が持てるようになりますよ♪