実は香水には「重ね付け」という香水の使い方があります。この技法では、異なる香りを組み合わせることで、個性的で魅力的な香りを創り出します。
この記事では、そんな香水の重ね付けのやり方とその魅力を、わかりやすくご紹介します。
自分好みの自分だけの香りを作れる香水の重ね付け。この記事を読んでぜひ挑戦してみてくださいね!
香水の重ね付け(レイヤリング)とは?
香水の重ね付け、つまり「レイヤリング」とは、異なる香りの香水を組み合わせて、独自の香りを作り出す方法です。これによって、既存の香水では得られない、あなただけの特別な香りを楽しむことができます。一見難しそうに思えるかもしれませんが、基本的なルールを押さえれば誰でも挑戦できます。
まずは、レイヤリングの基本から応用までをわかりやすく解説します。
何のため?香水を重ねて付ける意味や効果

香水を重ね付けする大きな魅力は、自分だけのオリジナルな香りを創り出せることです。香水一つ一つが持つ特徴を組み合わせることで、新しい香りのハーモニーが生まれます。
たとえば、甘いフローラル系の香水にスパイシーな香りを加えると、大人っぽくて深みのある香りになります。また、気分や季節に合わせて香りを変えることで、日々の生活に小さな変化を楽しむことができます◎
香水の重ね付けは、自分の感性を表現する楽しい方法としても注目されています。
市販の香水では物足りない方、自分好みの香水がなかなか見つからない方、人と被らない香りを身に纏いたい方など、多くの人々の悩みや要望を解決できる方法ですよ♪
香水の重ね付け(レイヤリング)は難しい?

香水の重ね付けは初めは難しく感じるかもしれませんが、実は基本的なルールを知っていれば簡単です。大切なのは、香りのバランスを理解すること。
たとえば、強い香りと軽い香りをうまく組み合わせることで、バランスのとれた香りを創り出せます。また、香りが混ざり合うことを想像しながら、少しずつ量を調整することがポイントです◎
始めはシンプルな組み合わせから試し、徐々に自分好みの香りを見つけていくのがおすすめです。
失敗を恐れずに、いろいろな香りを試してみるのがレイヤリングの楽しみ方ですよ♪
香水の重ね付け(レイヤリング)の流れ
香水のレイヤリングをするには、いくつかのステップを踏むことが大切です。
まずは、組み合わせる香水を選びます。次に、それらの香水をどこに付けるかを決め、最後に香りの強さに応じて順番に付けていきます。
これから紹介するステップに従えば、香りがぶつかり合うことなく、美しいハーモニーを奏でることができます。
各ステップの詳細について具体的に解説していきます!
①組み合わせる香水を選ぶ♡

レイヤリングに適した香水の選び方は、あなたの好みと香りの特徴を理解することから始まります。まず、どんな香りが好きか、どんな印象を与えたいかを考えましょう。フローラル系、ウッディ系、フルーティ系など、様々な香りの中から選びます。一般的には、似たような香りのグループを組み合わせると調和しやすいですが、異なるタイプの香りを組み合わせることで、独創的で魅力的な香りを創ることもできます。
始める際は、シンプルな香りから試すのがおすすめです。
また、いきなり肌につけるのではなく、ムエット(試香紙)を使って、時間が経った時にどのような香りになるか、香りの持続力はどれくらいかなど試してみると良いと思います!
②香水を付ける場所を決める

香水を付ける場所を決めることは、レイヤリングの鍵となります。
一般的には、体温が高い部分に香水を付けると、香りがより広がりやすくなります。首筋や手首、耳の後ろなどがおすすめのポイントです◎
しかし、異なる香りを同じ場所に重ね付けする場合は、香りが混ざりすぎないよう注意が必要です。また、香りの重なり方を考えながら、異なる部位に異なる香水を付けるのも一つの方法です。
これにより、動くたびに異なる香りがふわっと広がり、魅力的な印象を与えることができます。
③香りが強く深いものから順に付ける!

香水の重ね付けでは、香りの強さと深さに注目して、付ける順番を決めることが大切です。
一般的には、香りが強く、持続性のある香水を最初に付けます。次に、より軽くてフレッシュな香りを上から重ねます。この方法で、香りがお互いに干渉せず、バランスよく香ることができます。
例えば、深みのあるウッディ系の香水に、軽やかなシトラス系の香水を重ねると、複雑で魅力的な香りになります。
重ねる順番を変えるだけで、全く違う印象の香りを楽しむことができるのも、レイヤリングの面白さです。
レイヤリングのコツ①組み合わせる香水の選び方
レイヤリングの第一歩は、組み合わせる香水を上手に選ぶことから始まります。自分の好きな香りや、その日の気分に合う香りを選びましょう。シンプルなシングルノートの香水や、相性の良い香りの組み合わせが初心者にはおすすめです。
これから紹介する香水の選び方を参考に、ぜひ自分だけの香りを楽しんでくださいね♡
シングルノートの香水はレイヤリングしやすい

レイヤリングのコツの一つは、組み合わせる香水の選び方にあります。
香水は時間によって香りが変化するものと、単一の香りを楽しめるものがあります。
香りの重ね付けを試す際は、シングルノートの香水を組み合わせると、時間の変化により予想外の香りになることを防ぐことができます。
もちろん、時間の変化を加味して重ね付けをするのも楽しいですが、初めて香水の重ね付けをする場合、難易度は高くなってしまうので、シングルノートの香水同士でレイヤリングを試してみてくださいね♡
似た香料の香水同士はレイヤリングしやすい

似たタイプの香料を持つ香水同士の組み合わせは、初めてレイヤリングに挑戦する方におすすめです。
例えば、フローラル系の香水ともう一つのフローラル系、またはフルーティ系の香水を組み合わせると、香りが自然に溶け合い、バランスの良い香りを創り出すことができます。
この方法は、香りのハーモニーを作る上で失敗が少ないので、レイヤリング初心者でも簡単に自分だけの香りを作り出すことができます。
似た香りの組み合わせは、安定感がありながらも、それぞれの香水が持つ独特の魅力を引き出すことができますよ♡
【上級者向け】真反対の香りを組み合わせて個性を出す♡

香水の重ね付けに慣れてきたら、全く異なるタイプの香りを組み合わせるのもおすすめです。
例えば、甘く優しいフローラル系と、スパイシーで力強いウッディ系を重ねることで、甘さの中にもアクセントがある予想外の魅力的な香りが生まれます。
また、落ち着いたウッディ系の香水とベリーのような甘酸っぱいフルーティー系の香りを組み合わせることで、ナチュラルな自然体でありながらもフレッシュな香りを作り出すことができます。
このような組み合わせは、独創的で個性的な香りを創り出し、あなたのスタイルを際立たせてくれますよ♡
ただし、この方法はバランスを取るのが難しいため、ある程度の経験が必要です。
異なる香りの組み合わせを試す際は、少量ずつ重ねて、香りの変化を楽しむことが重要です。
レイヤリングのコツ②香りを付ける場所の選び方
レイヤリングのコツの一つは、香りを付ける場所を工夫することです。異なる香水を重ねるとき、それぞれの香りが一つになりすぎないように、香りを付ける部位を選ぶのが大切です。香りが混ざり合うことを想像しながら、どこにどの香水を付けるかを考えましょう。
香りの配分を調整することで、より魅力的な香りのプロフィールを作ることができます。
体温の高いところには弱く浅い香りのものを

レイヤリングにおいて、体温が高い部分には、軽くて浅い香りの香水を選ぶことがコツです。
例えば、手首や首の後ろなどは体温が高く、香りが広がりやすい場所です。ここにフレッシュで繊細な香りを付けると、動くたびにほのかに香りが広がり、魅力を引き立てます。
重い香りをこのような部分に付けると、香りが強くなりすぎてしまうことがありますので、軽めの香りを選ぶことが重要です。
自然な香りの広がりを意識して、レイヤリングを楽しんでみてください♡
同じ場所に重ね付けをする場合は注意!
香水を同じ場所に重ね付けする場合、香りが互いに競合しないように注意が必要です。特に強い香りの香水を重ねると、香りが混ざり合ってしまい、予期せぬ結果になることがあります。
レイヤリングでは、香りを重ねる際には、それぞれの香りが十分に調和し、バランスが取れるようにすることが大切です。異なる香りを重ねる際は、まずは少量から始め、香りの変化を確認しながら調整することをおすすめします♡
レイヤリングのコツ③香りを付ける順番
香水のレイヤリングでは、いくつかの注意点を考慮することが大切です。それぞれの香りがどのように作用し合うかを理解し、バランスを取ることが重要です。香りが強くなりすぎないように配慮する必要があり、特に異なる香水を組み合わせる際は慎重に行う必要があります。また、個々の香りが重なることによって生まれる新しい香りの結果にも注意を払いましょう。
これらの点を念頭に置きながら、香水のレイヤリングを楽しむことができます。
香りの強いものを先に付ける

レイヤリングにおいて、香りの強い香水を先に付けることは重要なポイントです。強い香りは、他の軽い香りを支える基盤となり、香りの持続力を高めます。例えば、ウッディやムスク系のような深みと強さを持つ香りをベースとして使用し、その上にフローラルやシトラス系の軽やかな香りを重ねると、より複雑で豊かな香りの層を創り出すことができます。
この方法で、香りの持続性を高めるとともに、独自の香りのバランスを楽しむことができます。
練り香水を使う場合は最後に付ける

練り香水は、液体の香水と比べて密着性が高く、香りの持続力があります。このため、レイヤリングの際には、練り香水を最後に付けることをおすすめします。液体の香水で香りのベースを作った後、練り香水でアクセントを加えると、香りの深みが増し、より長持ちする効果が期待できます。
また、練り香水は直接肌に塗ることができるため、より繊細な香りの調整ができますよ♡
香水を重ね付け(レイヤリング)をする時の注意点
香水のレイヤリングをする際には、いくつかの注意点があります。
レイヤリングは、香りのバランスを考えながら楽しむことがポイントです。
これから紹介する2つの注意点をしっかりと確認してレイヤリングを楽しみましょう。
同じブランドだからといってレイヤリングしやすいわけではない?

香水を選ぶ際に、同じブランドのものだからといって自動的にレイヤリングがうまくいくとは限りません。異なる香りの特性や香水の成分が重要です。
同じブランドの香水でも、香りの特徴やノートが大きく異なる場合があり、これらを組み合わせると予期せぬ香りが生まれることがあります。
レイヤリングにおいては、ブランドよりも香りの相性を重視することが重要です。
異なるブランドの香水を組み合わせる際にも、香りのハーモニーを意識して選ぶことがおすすめです◎
付けすぎはタブー!特に香りが強いものは慎重に!

香水のレイヤリングでは、香りの付けすぎに注意することが非常に重要です。
特に強い香りの香水は、少量でもその存在感が際立ちますので、付ける量には特に注意が必要です。香りが重なり合うと予想以上に強くなることがあるため、最初は控えめに付けて、徐々に量を調整することをおすすめします。
自分で作った香りということもあり、嗅ぎ慣れていない香りになる可能性もあるので、市販の香水を付けるときと同じ要領で香水を付けてしまうと、不快感を与えてしまう可能性もあります。
香りのバランスを取ることで、周りの人にも快適に感じられる、上品で洗練された香りを身に纏うようにしましょうね♡
香水を重ね付け(レイヤリング)して香り上級者へ!

香水のレイヤリングは、自分だけの特別な香りを創り出す魅力と面白さがあります。基本的なルールとコツを把握すれば、誰でも香りの重ね付けを楽しむことができます。
さまざまな香りを組み合わせることで、あなただけのユニークな香りを発見してみてはいかがでしょうか♡
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